そうして、は目を開ける。



「(-----ここは、)」

今日はいつだろう。いや、何が起こった日だろう。
そんなことを虚ろに考えながら、周りを見渡す。

「-----って・・・きいてんのかよ、
「聞いてたよ、フィボナッチ数列の話だっけ」
「待てそんな話してないぞ」
「だと思った」
「・・・・ったく、相変わらずだなあは。みんなのこと満足させて成仏させるって話だったろ?」
「ああ」

そういえば、と周りを見れば、見えるのは直井と、日向と、音無と、そして奏。
・・・・・・・・ユイを成仏させた次の日。
作戦会議。
そういえばそういう流れになった気がしないでもないなあ とは空を見上げて、またぼんやりと思う。


「っつーか、さ、お前の願いはどんなだよ?もしお前の願いが"楽しい学生生活"だったら、俺たちと一緒にいて協力してると乗り遅れちまうぜ」
「ご心配なく、私多分死んでないから」
「は?」
「死んだ記憶が無いんだよ。死ぬ前の記憶はあるけど」
「いやお前それ直井の催眠術で見て確認すべきじゃね?」
「よかろう・・・ならばお前がその柱より下等な生き物だということを」
「やめいっ!」
「じょ、冗談ですよ音無さん!僕がそんなことする筈無いじゃないですか」
「とりあえず、私の心配はしなくていいよ」
「そういうわけにも・・・」
「貴様・・・音無さんに心配していただくなんてうらやまし・・・いや、貴様ごときが心配をかけるな!」
「あんた結局何が言いたいんだよ」







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