唐突にぶしつけにあなたの夢に勝手に現れちゃって悪いけれど これ以上あんたたちが遊んだままでいると私も退屈なのよね。
あなたがこちらの世界に来てしまったことはただの事故。
だから向こうに戻る方法は、あなたたちにはわからないでしょうね。
多分そのことはあなたも十分わかってるだろうけれど。
ああそう、念のため言っておくけれど、これが夢だなんて思わないで頂戴。
これは確かにあなたの夢の中みたいなものだけれど、私は確かに存在している。
・・・ああ、このことをあなたが知ると頭が爆発しちゃうんだっけ?それじゃあ面白くないから私のことは教えられないわね。
それも楽しそうだけど。変な顔しないでよ。私も数千年も生きてると、退屈なの。
まあはっきり簡潔にわかりやすく私が言いたいことだけ言うから、ちゃんとあの馬鹿娘にも伝えておくことね。
さっさと元の世界へ戻らないと、あんた戻れなくなるわよ。
あの馬鹿娘がいい方法見つけられれば、あんたたちがこっちに来る直前の時間に戻れるのかもしれないけれど。
結果として他人が見れば、あんたたちは"何事も無かったかのように居続ける"ことが可能だけど。
向こうは今も時間が進んでる。
タイムリミットは3日よ。
さっさとケリをつけなさい。
あんたの大事な子がどうなるか。
あんまり私たちを退屈させないで頂戴。
さもないと、
「っつー夢を見たンだが」
「夢じゃないって言われてんじゃん!しかも完璧に覚えてんじゃん!」
うわーなんだそれなんだそれああああもうまた面倒事が増えた!畜生爆発しろ!くそうあの( ピーーーーー )
が大声で叫ぶ。(お隣さんに文句は言われないのか、と聞いたら「ここの階、住んでるの私だけだし」と言っていた。)
あいつらの能力を使えば元に戻ることは簡単だ。
でも助けてくれるわけが無い。
仮に助けてくれるような奇跡(ほんと、それこそ奇跡)が起こったとしても、
―――――――彼の脳が、それに耐えられる保障など、どこにも無い。
「寝たら戻ってないかなああっちの世界・・・」
「それができるなら今日もう向こう戻ってンだろ」
「そのとおりだよね」
「そういう奴はいねェのか」
「いるけどいない」
「・・・」
「一方通行を向こうに戻すためにやるのに、あんたの頭が爆発したら元も子もないでしょ」
そういえば。
あの科学の世界の"魔術"の住人が言っていた。
数種の世界の理論が頭の中に押し付けられると、その人間はそのことを理解しきれずに死ぬ、と。
だったら。
「だったら、たとえなにが目の前で起きたとしても、」
「うん?」
「俺のアタマがあくまで超能力ってな処理をすればいいわけだろ」
「・・・お?」
「暗示とかよくあンじゃねェか。そンで完全に刷り込んで思い込ませンだよ。
それか俺が知らない間に全部終わるンならそれでもいいかもしんねェけどよォ、身体反応とかでどう出るかわかンねェし。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「?」
「そういえば頭良かったんだね一方通行・・・」
「まァな」
「ただのロリコンじゃなかったんだね・・・」
「ったりめェだ!つかロリコンじゃねェ!」
「とりあえずこの問題は解決か」
「おいこらシカトすンな俺はロリコンじゃねエ」
じゃあほら、その手の知り合いに声をかけに行かないと。
行動開始
(だから俺は・・・)(はいはいわかったからミサカちゃん大好きだもんねー)((だからその誤解だけは解いとかねェと困るンだよ!!))
EP6でベルンカステルがゲロカス呼ばわりされてたので呼ばせようと思ったけどさすがにそのままはまずいかと思ってピーーーー