一方通行が目覚める時間には、既に夕刻。
窓から照らされる光で、長い影が部屋の中に落ちている。
「起きた?寝ぼすけ」
「・・・うっせェほっとけ」
さすがに床の上に放置され続けたわけではなく、ソファから体を起こした一方通行は体を起こして数秒おいた後、立ち上がる。
はキッチンの椅子に足を組んで、わりといつも通りにくつろいでいる。
一方通行が見た最後の記憶は、あの焦っているようないつもとなんとなく雰囲気が違うようなだった。さっきのはなんだったんだろうか、と思いつつ、視線を動かす。
あともう一人。
の向かい側に座った、目隠しをした青年。
雰囲気が、割と、常人じゃない。
見た目も常人じゃないが。
目隠し。
その前には湯気の立つカップが置いてあるが、手をつける気配は無し。
「やあ、お邪魔してます」
「・・・・どォも」
「ああ、僕のことは気にしないで。空気と思っててくれればいいよ」
無理だろどォ考えても。
内心そう思いつつ、動き出したを目で追う。
「そういやァさっきの話どォし、」
「一方通行、ひとつ聞いておきたいんだけど。」
振り返ったの手に、握られているのは
最近は割と自分にとっても身近になった、
「あたしのために、死んでくれる?」
鈍く光る、拳銃。
類は友を呼んだ結果
(後ろの男は止めねェし)(気づいてねェのかもしンねェが)
すれ違えーフッフー