※学パロです
「あーいい天気」
キーンコーンカーンコーン、と、授業開始のチャイムが鳴るけれど、動く気なんてまったくないんだっぜ!
せっかくのいい天気だもの、こんな日は、サボるに限るよね!
ということで、私 は、早々に退屈な授業からの脱却を果たし、サボタージュするということを決めたのである。イン屋上。
んー、と 思い切り両腕を伸ばす。背骨や腕の骨が伸びるような気がして、なんとも気持ちが良い。
寝たい。
でもここ屋上だから硬い。
起きたときに体中が痛くなっていることは間違いない。
葛藤である。、見た目年齢16歳、葛藤である。うあああこんなことなら教室から膝掛け持って来るんだったよもう・・・!ああでももしかしたらあんまり変わらないかもしれない。
こんなときに彼氏とかいたら膝枕とか、腕枕とかね!ロマンだよね!とか思うんですけど残念ながらそんなことはない(16)(仮)です。
でも眠いなーと思い、私はお昼寝タイムに入ることを決意する。別に硬くても寂しくないもんね。
自分の腕を枕にして、目を閉じる。
「オイ」
虚ろになる。虚ろになる。
意識が水面の上のほうから真ん中らへんをゆらゆらと行き来する。寝たい気分ではいるんだけれど。でも、この・・・この、ガラの悪い喧嘩売るような声、聞いたことがある声を聞いたからには、この後の安眠というものは無いと思っていいだろう。
・・・学校切っての優等生(能力的な意味のみで)、一方通行である。名前まで一方通行で、通り名も一方通行という変人である。何度も聞いたことがある声だから間違いない。でも正直目を開けたくない気分だったので無視して目を閉じたまま、というか寝たふりを続ける。
「犯すぞ」
やばい。まじでなんだ白髪。
仕方なく目を開けると、いつの間にか私の影になるように一方通行・・・先輩が立っていた。
「なンだやっぱ寝たふりじゃねェか」「今までは、本気で寝てたのですよ」「過去系だろォが」
この先輩なぜかすげえ絡んでくる。入学して、能力審査とかいうのがあって、(ちなみに私はレベル0です!)そのあとで私が絡まれて、一方通行先輩が助けに来るというなんかベタベタな展開が起きたはずだったんだけど先輩が助けに来てくれる前に私が一人で絡んできた人間を伸してしまってその直後から「なンだお前、やンじゃねェか」とか言われて時々付き纏われて、いえ、時々助けてくれるようになったんだぜ!・・・・うん。
一方通行先輩は ぼんやりと、ぼんやりと瞬きを数回している私を、腕を組んで見ていたようで。仕方なく上半身を起こすけれど、あああでもねむいねむいもう一回寝たいと一度思うと、瞬きをしていてもだんだんと目が閉じている時間が伸びていく。
「もっ、かい・・・寝て、いいです、か」
「昨日何やってたンだよ。朝帰りか?」
「・・・そんなわけないでしょう」
いつもだったら反論して睨み付けてるところだけれど、本当にぽかぽかと暖かい日差しが心地よくて、体はやっぱり少し痛かったけれど、それでももう一度寝たくて、
目が、閉じる。
頭を押されて あ、やばい頭打つまで押さえつけられる、とか思ったら案外痛くは無いと思ったらついたところが柔らかいような硬いような要するに細い一方通行さんの胸、辺りで、 あれ つまり いっつうさんが、まく ら?
「サボっていいんですか、優等生が」
「知るかそンな話」
ああなんかこうやってると彼氏と彼女がまったりしてるように思えてくるんだろうか。別に私たちそんな関係じゃないし、噂立てられたらどうなるんだろうか、って感じだけれど、まあべつに、きにしなくても、
夢なら覚めるな、現実なら、?
「まさか本当に寝るとはなァ」
そう言いながらくしゃりとの髪を撫でる。まったくどうしてコイツはこうも幸せそうな笑顔で寝ているんだろうか。と、一方通行は考えながら、手を頬にやる。そんなことをしているうちに、なんとなく一方通行も眠気を覚えてくる。昼寝をしていたからだろうか、ふとした瞬間にの、太陽みたいな香りが鼻孔をくすぐる。完全に寝に入ってるコイツにはわかりもしねェだろォけど。とりあえずこいつを抱きしめている間は、幸せって分類なンだろォなァ。そんなことを思いながら、一方通行は目を閉じた。
制服(ブレザー)姿の一通さんがすごく見たいですはあはあ