※学パロです☆
むかつく。
むかつくむかつくむかつくああむかつくむかつく。
なんでコイツはいつも私を見た瞬間に「オイ、コーヒー」とかいうんだばっかじゃねーの私はあんたの嫁じゃねーんだ きいいっ 思わず頭を抱えて蒸気が頭からぽっぽーって出ちゃいそうだくっそうなんなんだコイツ!今日も顔を見た瞬間には一方通行は何やら怪しげな紙束(左上ホチキス止め)を捲っていて、そんで私のほう一瞬見たかと思ったら「オイお前コーヒー淹れろ」だ。
しかもコイツここを何処だと思ってるんだ。職員室だ。職員室だぞ?先生方のお部屋という名の職員室なんですよ?なんでこの一方通行はソファにゆったりと座って紙捲ってんの?ばかじゃないの?ああ憎たらしい!つーか私だってコーヒー好きだから飲む側回りたいんだよ!なんで私が淹れてんだよ!職員室で!
( ちなみに私がなんで職員室に来たかっていうと先生から呼び出し食らったというただそれだけのお話でした )( でもなんだかんだでコーヒー淹れてやる優しい私であった )
「・・・あのね、私はアンタのパシリじゃないのよ」
「うっせェレベル0」
「だからなんだよレベル5さん。私に関わってないでもっと生産的なことしたらどうなんだよ」
「お前、このまま行くと留年」
「うっそマジで!?」
「残念だが嘘だ」
「嘘かよ!つか残念ってなんだよ!そんなに私を留年させたかったのかよ!」
「オイ、もう一杯注げ」
「もう私留年でいいから早く出て行ってください一通さん・・・」
コポコポコポと彼のコーヒーを注ぐ。
注ぎ終わったので、今度は自分用に淹れた(勿論学校の備品で)コーヒーをカップに入れて、牛乳を入れる。あと砂糖。
「あーやっぱこの味が一番だわ」
私も実はコーヒー大好きなのよーと一方通行の前のソファ(勿論学校の備品)に座って一息つく。
私を呼び出した先生は何処にもいないということで気にしなくてもいいだろう。まる。ということで。
「甘党か・・・ガキだな」
「うーるーさーいーなー・・・おい一通さん、私はいい加減堪忍袋の尾というものが切れそうです」
「へェ」
「ここだけの話、私はすごく短気です」
「知ってる」
「ということで、飲み比べの決闘を申し入れます」
「だが断る」
「断んじゃねーよ!話がすすまねえだろ!」
「テメェの都合なンざ知るか」
ちくしょうコーヒーぶっ掛けて茶髪にすんぞ!と叫んでやりたかったが、そんなことできるはずも無く、(というかできたらとっくにしてます、はい)結局私は頭を抱えるのである。ちくしょう。こいつ、コーヒーの飲みすぎで頭茶色くなんねーかな・・・かな・・・!
「なにが悲しいかってあれよ、私だってコーヒー好きなのになんであたしがいっつも淹れる側に回ってるかってことなのよ!あたしは飲むほうが好きなの!多分あんたに負けないぐらいカフェイン中毒なの!つーわけであれよ!勝負よ!勝負して決めようじゃないの!」
「めんどくせェ。つかカフェイン中毒なら飲むの止めろ」
「あんたにだけは言われたくないんですけど!?」
もっかい机を叩いて身を乗り出して、一方通行さんの目線の高さぐらいに合わせる。
「私だっていい加減にパシらされんのは嫌なんです!」
「へェ、じゃア」
そう言って一方通行は、私の視線を完全にがっちりと、掴む。
「俺が勝ったら何でも言うこと聞くンだなァ?無能力者」
「上等ですよ、超能力者」
ヘェ、と、一方通行は目を細めて。
ゆっくりと、元の体勢に戻ろうとした私が、"反射"された。
「ちょ、っ・・・!」
数秒間、唇が触れた。
「先払いだ」
「っ!なんの!?」
「あァ間違えた。コーヒーの礼だ」
「あんた今考えたよね!?」
さァな、と一方通行は笑って。
「いい加減気づけ」
まるで捨て台詞のように、そう呟く。
私は結果として三日後に行った飲み比べ(というか早飲み)には勝ったのだが、アイツは絶対、どう考えても、本気を出していなかった。
それ以上に私は、この日のせいで、どうにもなにか、負けた気がするのだ。
勝てる気がしない
( 結局彼が私をパシらせることはなくなったものの、 )( ・・・どうにも物足りない気がして、仕方が無い )
リクエストありがとうございました!なんか続編書けそうなんですがこれ続いちゃっていい・・・かな・・・!?というか勝手に学パロにしてすみません!あんま飲み比べしてなくてすみません・・・!リクに添えたかどうか今までで一番心配だあわわわ・・・
さんの学園での通り名は「絶対矛盾」(不一致、チグハグ、異常者、ゼッタイムジュン)。
超能力は持たないけれど、身体能力においては学園最強という矛盾、
殺人鬼を名乗りながら殺人衝動は湧かない、でも思考において"殺す理由が無いもの"と、"その他"というある種シリアルキラー的な考え方をしているという矛盾、
他世界の知識を大量に取り入れながらも生き続けられるという矛盾、
そしてその理論を"別世界で"応用できてしまうという矛盾、
魔女でありながら魔女を否定するという矛盾(これは縁寿にもいえること)、魔女の属性として"絶望"を持ちながらも"奇跡"と"希望"を信じる矛盾、
そして相手が例え大能力者や超能力者であっても状況次第では打ち破ることができるという超能力者という定義(レベル5=単独で軍隊と戦えるほどの人間)を覆せるという矛盾
・・などなど多くの矛盾を抱えているため。
そんな感じの設定を考えてます。多分この人そのうち魔法使い出すと思う。 軍隊と戦う、という意味で気になるのは子荻さんですよね。彼女の策で一方通行は討ち取れるのかどうか。