「学園都市のナンバー2だなんて、よくもまあ言ったものよね」
などと言われてしまったので、彼女に思い知らせ・・・いや、彼女に俺のすごさ?を再認識させるために一工夫打ってみた。
やってみたのノリ。
それがまさかあんなことになるなんて、思いもしなかったのです。
なんて展開になればいいななんておもってたんだけど。
正直あんなことになるなんて思いもしなかった。ということで今日のネタはこれしかないと思う。
事の発端は俺が間抜けにも雑誌で滑って転んだことからはじまる。
寝ぼけてたんだ。そこは否定しない。
起きてすぐ朝ごはんの匂いがしたからその寝ぼけた状態のまま歩いてドア開けたら彼女、がエプロンつけてキッチンに立ってるのが見えたから別に邪な気持ちとか一切無い状態でそっちに向かったら床に落ちていた雑誌を踏んづけてそれで朝から大惨事だったんだ。
そしたらなんかが最初はびっくりしたみたいにこっちを見てたんだけど、
数秒後には物凄く冷めた眼・・・なんていうか、本当にくだらないものを見る目?マジで人間を見る目じゃないような視線で俺を見ていた。そんで最初の言葉を言われた。
ショック。
垣根さんショックで体育座りしてたんだが慰めてくれるわけもなく相変わらずツンツンだった。
この辺で書くの面倒になったから記憶を掘り出してそんで妄想補完。
大丈夫だ俺。今日のことは一生忘れない自信がある。
「ー映画見ようぜー」
「・・・なんでそうなったの」
「いいからいいから。カリカリすんのよくないぜ?」
とまあそんな感じで一通り洗濯だのなんだのが終わったらしいを引き入れて(もちろん抵抗したけど)、ソファでを抱え込んでDVDデッキとテレビの電源を入れてた。内容はホラーだからちょっとほんの少し抱きついてくれたりびくついてくれたら可愛いなあって思ってのことだったんだけど。
知らなかったんだ。
が、基本的に、本気で、ホラー苦手だってことを。
「・・・・・・・・」
「ひっ、・・・」
「まさかお前こういうのかなり怖いんじゃ」
「ここわいわよなんであんた怖くないのよありえなっ・・・」
とかいいつつ耳を塞いだり目を背けたりしないのが本当にこいつらしい。
目はテレビの中の展開を追いかけてる。ただし涙目で。
耳はちゃんと音を聞いている。ただし涙目で。
掴むものが無いらしいはもうなんか普段ではありえないレベルで俺のシャツ引っ張ってくるもんだから。
可愛いのが嬉しくてしょうがないっていうか。
知らない一面を覗いちゃったっていうか。
ほんとに思わず、の耳を塞いだ。
「・・・?なに?」
当然はこっちを見る。おいばか、なんでそんな困ったような涙目でこっち見るんだよ。
俺の前で泣いたことだって無いし涙目になるなんてことも無くて強気で度胸あって根性もあって可愛いくせにかっこよくて勝気で実際強くて負けなくてそんで誰にもそんな顔向けないようなお前が、とか思った瞬間にはに口付けていた。
びっくりしてるのはわかったけどそれでも止めずに耳に聞こえるテレビから聞こえる悲鳴もそのままにしての耳を塞いだまま深く深く口付ける。の力が抜けてくのがわかる。けど気にしない。あああなんでなんだよどうしてお前は本当にそんな、なあ反則だろ
「て、いと」
「ん?」
「・・・今日の夕飯、激辛麻婆豆腐だからね」
「それは勘弁、だな」
ぎゅう、とまだ肩で息をする彼女を抱きしめてなんとなく嬉しくなって
「、好き」
「・・・好きな相手にホラー映画見せるとか、ひどい」
「それはごめん。苦手だなんて知らなかった」
「じゃあもう見せないでよ」
「それはわかんねえかな」
「・・・次からは一人で見て」
「俺も一人で見るのは怖いから無理かなあ」
「じゃあ見なきゃいいのに」
「怖いもの見たさっていうのもあるだろ」
俺がそういうとは、あきれた、とでもいうような顔をして(でもやっぱりちょっと涙目。可愛い。)ひょい、と俺からすり抜けてリモコン取って、DVDを止めて普通のバラエティ番組にしてしまった。リモコンを置いて、閉じておいたカーテンを開く。
部屋の明かりに夕方の赤い太陽光が部屋に差し込んで、部屋の一部が赤くなる。
「私も」
「ん?」
「私も、好き」
「・・・へーえ。何が?」
「にやにやすんな!」
夕日とロンド
ちなみに、今日の夕飯は普通の辛さの、美味しい麻婆豆腐だった。おわり。
(「ちょっ・・・なに書いてんのばかっ!変態!日記とかつけんなこのメルヘン野郎!」)
(「イテッ」)
割合はツンツンデレツンデレツンツンぐらいでツンガ多すぎてイチャイチャできてるのかわからないけどとりあえず密着はしてると思う リクありがとうございました!